雨にも素敵な理由がある

以前1巻を読んで面白そうだなー、と気になっていた漫画「よるくも」


人情溢れる日本の下町風の舞台から始まり、徐々に知らないほうが良かった社会の裏側がどんどん明かされていきます。
最初の見る影も無く物語は残酷な方向に傾きつつ、キヨコの人柄から時々ほっこりするシーンもあって…と以前書いたのですが。

２、３巻を読んだら全然ほっこりじゃなかったー！！
とことんダークサイドに急落です。
ていうか主人公のキヨコに救いなんて無さそうで、一言も喋ってないじゃないか…！！

真っ直ぐで本来ハツラツとしていた彼女が、現実を知った上で何を選択するのか。
地獄へまっしぐらな所から、再び這い上がるのか、落ちる所まで落ちるのか。

世界観や設定がしっかり作られているので、続きも期待せざるを得ない、注目の漫画です。
＜ちょっとネタバレ＞

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■荒磯精肉の兄妹が強烈
兄は目の細いニコニコした、一見人当たりの良さそうな風貌。
しかしコイツ、まごうことなきゲス野郎です。

笑顔はそのままに、人を人とは思わない鬼畜の所業を心から好む。
人骨コレクター。この漫画で今のところ一番最低な奴だと思います。
BLEACHの市丸ギンしかり、常に笑顔な奴にはだまされちゃイカン。


妹の百（もも）は、異常なマイペースさ、狂気じみたテンションで怖かったのですが。
なんか可愛く見えてきた…ような。そうでもないような。
無性にキヨコの紅ショウガを食べたがる所とか、天真爛漫な所が可愛いかも。

何考えてるか謎な所は同じですが、兄に比べると彼女は極悪な人間性があるようには見えない。
好きなように、自由奔放に行動するだけで。


■無垢すぎる小辰（こたつ）
一体どういう成長をしてきたんだ…！
この人も色々気になって仕方ない。

「キヨコが死んでも新しいキヨコは来ない？」
『殺し屋』として育てられたせいで、根本から「命」「死」の認識が間違ってます。
なんの躊躇もなく、罪の意識もなく人を殺めてきた小辰。

3巻では、そのあまりにも純粋すぎるこの男が、少しづつ真実に気づき始めているような様子を見せていましたが…。

幼児レベルの思考で「人の命」について、正しく理解できるのか。
そしてそれに気づいた時、彼にどのような変化が現れるのか。

一見上手くいっているようで、小辰の無知さ故に一方通行になっていたキヨコとの関係はどうなるんだろう。

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まだ物語がどこへ向かうのか全く見えてこない…！
4巻まで出てるみたいだし、続き気になる～！

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