雨にも素敵な理由がある

PS2のゲームの話です。

以前、心底怖かったゲーム音楽について書いた時も触れましたが、
「ドラッグオンドラグーン」というアクションRPGについて。



DRAG-ON　DRAGOON略してDODは、
大量の雑魚敵兵を多彩な武器でザクザク切ったり、ドラゴンで焼きつくしたりするアクションゲーム。

唐沢寿明とかピーターとか、豪華俳優陣が声を当ててるのも見どころ。

だけど問題はそこではなくて・・・
このゲーム、あまりにも救いの無いストーリーといろいろショッキングな設定などで、
トラウマゲームとして有名です。

自分は一年前に鬱ゲーと知った上でプレイしたんですが、
思い出深いのは二番目のエンディング、Bエンドです(-_-;
最後の大量の〇〇が忘れられない。

※以下Bエンドについて熱く語ってるので、DODプレイ予定のある方はネタバレになります。

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Bエンドと言えば、主人公カイムの妹フリアエさん。
美人なのにすっごい薄幸感。

その内に秘めたる想いときたら。
いろいろ狂気に満ちた人の多いゲームでしたが、彼女もとっくに狂っていたんですね。

じつはフリアエは血の繋がった兄にたいして、密かに恋愛感情を持っていたのでした。


イウヴァルトに「再生の卵」に入れられた時点で
あ～イウヴァルト死んだなコレ。とは思ってたものの、あそこまでザックリやられるとは。。

そしてすべてのしがらみから解き放たれ、生まれ変わったフリアエの安らかな顔。

・・・は一瞬で、直後にトラウマ必死のギョロアエ様が!!


当時中古で買った攻略本の、ギョロアエのページだけ白い紙が貼ってあった。
どこかの誰かがショックをうけたのだろうか。



確かに目ん玉ギョロギョロさせて絶叫する姿には結構ダメージ受けましたが。

おぞましさと神々しさが共存するフリアエの姿。
剣がスラ…ッと円状に並ぶのとかヒヤっとする。
フリアエ強くて、実はEASYでしか勝ったことないです。

望まぬ人生を歩まされた彼女の、全ての者への憎悪。そして暴走する実兄への愛情。
そういった物があの闘いに体現されてるようにも思える。

もはや人間ではないけど、潜在意識として感情は残っているのではないかと思ったり。
だからこそ愛憎交えてカイムに襲いかかってくるように思えてならない。

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そして二段オチなBエンド。
あー、いっぱいおるんや・・・ははは・・・
この世界終わったな(*^^)v

殺人狂で危険人物だったカイムが見せた悲しげな表情。
Aエンドでも、アンヘルとの別れで見せた涙にはグッときました。
Eエンドまで見た後だと、もはやAエンドで泣ける。


フリアエだったものの遺体を抱く、カイムの視線の先には無数の・・・

この光景はほんと忘れられない。
なんかもう絶望過ぎて感動さえ覚える。

カイムもアンヘルもさすがに勝てないだろうな。。
無数のフリアエに追い詰められて・・・どうなるんだろう。
フリアエの中に少しは兄への思慕は残ってないのだろうか。


そしてこれ以上なくフリアエの心情、DODの世界観にマッチした屈指の鬱曲…
「尽きる」
ゲームの挿入歌っての抜きにしても、ここまで暗い、不安にさせられる歌ってなかなか無いと思う。

この曲をこのエンディングで聴けただけでも、このゲームプレイしたかいあったと思う。
「尽きる」の考察はまた今度書こうかな。

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