雨にも素敵な理由がある

ついに！ついにこの日が来た…！
２期１話のEDで紫夏さんの姿が確認できてから、ずーっと待ってました！

アニメ「キングダム」９話「つなぐ願い」の感想です。
自分がずっと楽しみにしてた、漫画でも大好きだったエピソードです。


秦国の王子・嬴政(えいせい)は、女商人・紫夏の力を借りて祖国への帰路に着く。
長く強いられた辛い生活で壊れかけていた心も、彼女の優しさによって元の輝きを取り戻していた。
しかし、順調かに見えた一行の趙国脱出に、ついに追手が迫る…！！

今回はちょっと気になる点もありつつ、なんだかんだ最後はまたウルッと(ToT)
紫夏さん編をアニメ化してくれただけでありがたい…。

<以下、順を追って感想>長いです…

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【前半】

・キラキラ差し込む光の中で
前回アホみたいに書きましたが、やっぱり序盤の政と紫夏さんが抱きしめ合うシーン。
ここは自分的にはすごく良かった。。
アニメでやってくれて良かったなぁ…！という点です。

・「戦いながらの逃走になるぞ！！」→「ぬぅう…！」
ここの弓の準備をする道剣、渋くてかっこよかったです。
というかアニメ化に伴い、紫夏さん一行への愛着がだだ上がりしてます。


・亜門と江彰、二人の約束
死を前にしても明るく、なんてことのない日常のように会話が交わされる。
二人の友情の強さがよく伝わってくるシーンです。

同じ女性を想っていた点でも、二人はよきライバルであり、互いに理解者であり。
信頼する友と、大切な女性と。
三人一緒に居られたからこそ、その心は最後まで恐怖に屈する事は無かった。。

「「三人の中で一番最後に死ぬのは紫夏」」
ここ二人の声重なってるのなんか怖かったです…。
紫夏さんが止め絵でアップになっていくのも、矢が迫ってるのかと思って焦っちゃったじゃないか(｀д´)！


・「あばよ」
ジョジョの奇妙な冒険第五部ブチャラティ並みの
おかっぱイケメンに見えました…！
くッ…(TдT)！！亜門…！あんたの死に様、かっこよすぎるよ…！！

・水の中のもう一人の政
何よりも全てを分かっていた、もう一人の自分。
聡明すぎるからこそ、全てを否定して縛り付けるもう一人の自分を作り上げてしまっていた。
政の心の一番の枷は、亡霊ではなく彼自身の心。
そしてここでやっと、完全に解き放たれた…と自分は解釈してます。

・「何だコイツいきなり」
いつもの政に戻った！！
しかし確かにこの豹変ぶり、何コイツです確かに(^_^;)
唐突だとは思ってましたが、考えてみれば本来の性格はこっちのはず。
上記の通り、本当に今までの枷が取れたんだろうな。

・道剣の死に様
漫画では普通に射られて死んでましたが、アニメでは
政と紫夏さんのために体を盾にして全ての矢を受けた、という風に見えました。

これはなかなかに熱い改変でした…！
かっこいい死に様過ぎるよ皆…(TдT)！！

アニメ版は止め絵が多いな、とか気になりつつ
プラスされたシーンや改良もあるから悪いとは言えず、
かといって全て満点とも言えず…。
アニメしてくれるだけでもちろんありがたいんですが…


・秦国の人は全員死亡
これ、今更アニメで観て気づきました。
護送劇の後半は、ほんとに紫夏さんと江彰、趙の商人だけでやってたんだ。
祖国の王族でもない、ましてや因縁のある他国の王子。

よほどの決意がなければ、ここで放棄してたはずです。
もちろんここで放棄したからといって命が助かるとも思えませんが。
自分の命を尽くして政を守った、二人の覚悟の重さに改めてグッときました。

アイキャッチはやっぱり紫夏さん！
紫夏さん自分にも手を差し伸べてくれえええ(´д｀*)！！

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【後半】

・血の表現
地味～ではありますが、前回と今回は流血表現がありました。
いつもならもっとド派手でもいいんですが、今回は味方の血ばかり流れて辛かったです。。

・「最後まで惚れた女のそばにいられたからよ」
江彰…！あんたも捨て台詞がカッコよすぎるよ…！！

・「俺を守るために死んでいった人間が少なからずいるからな」
政の1巻での台詞です。
この「死んでいった人間」の中にこの時命を落とした人達も入ってるんだろうな、ーと。

まわりに死を呼ぶ過酷な道。
政は１巻当初はなんか冷静すぎるというか、冷酷な印象も受けたものです。
しかし苛酷な道を幼少期にしっかりと見据え、なおかつその痛みを全て受け止める覚悟をしていたからこそ言えた台詞。
う～ん、思い出すと深い…！

8巻110ページ右上の汗で乱れた紫夏さんのコマ、
すごい綺麗だったのでアニメでも見たかったなー、このカット。

・そうやって人はつながってゆく
漫画でも大好きなシーンなのですが、ただ自分の中では
「そうやってひとは」→ザクッ→「…つながってゆく」
の順番だったのでちょっと残念でした。


ちょっとぶーたれたりしましたが、なんだかんだ最後は泣きました…
紫夏さんの濁った瞳が泣ける(:д;)

・「政様お顔を…もう目が」
紫夏さんが最後に見たものは…
あの満月の夜にみた、輝きの宿った政の瞳。

「つきものはおちましたな～　瞳が…なんとも美しい」

自分は紫夏さんの台詞は、これがいっちばん好きです。
語尾に「～」が付いてる所に、死の直前であっても恐怖を面に出さない、
亜門と江彰と同じ強さと気高さを見ました…。

そして自らが取り戻させた、少年の瞳の輝きを人生最後の光景として、
彼女はどこか満足げにその命を終えます。


悲しいシーンですが、恩恵を次へ繋げることができた紫夏さんの安らかな顔。
同時に、紫夏さんの義父から紫夏さんへ、紫夏さんから政へ。
恩恵を繋ぐ役割が、政に引き継がれたシーンでもある。

彼は一体誰に、どんな形で恩恵を繋げるのか。
「そうやって人はつながってゆく」
ここから秦王・嬴政としての彼の物語に繋がってゆくわけで。

やはりこのエピソードは「キングダム」には外せないなぁ…としみじみ思いました。

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次回予告！
信超久しぶり！！ここ何話か完全に政が主人公でした…
信のことちょっと忘れかけてました。声だけ出演してたみたいですが。

【今までの感想は下に】

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