2014年04月19日
福本漫画「天ー天和通りの快男児」感想① アカギさん名言多すぎる
ざわ… ざわ…
最近ちょくちょく書いてる、カイジやアカギなどギャンブル漫画で有名な福本伸行先生の漫画の話です。
今年に入って福本漫画にハマって、どうしても気になってた「天」をついに買いました。
「アカギ」で麻雀面白いな、と思ったし、壮年になった赤木を見てみたいじゃないか。
ていうかネットでちらほらネタバレを見る限り、「天」を読まずして「アカギ」を読んだ、とは言えない気がして。
この「天」も「アカギ」と同じく麻雀を主に描く漫画になっています…が。
ただの麻雀漫画で片づけられないわこりゃ…(;゚Д゚)!!
「アカギ」の主人公でもあった伝説の天才雀士・赤木しげる。
神域の男が語る、自分の信念を何より重んじる思想…これがもう伝説級…!!
最後の3巻は久々に、現実と区別がつかなくなるくらい、いい意味で衝撃を受けました。
前置きが長くなりましたが、以下全18巻中15巻までで、
特に心に残っているシーン、名言などと共に感想書いてます。
(16~18巻の赤木天上編は語りきれないので別の記事にします…)
最近ちょくちょく書いてる、カイジやアカギなどギャンブル漫画で有名な福本伸行先生の漫画の話です。
今年に入って福本漫画にハマって、どうしても気になってた「天」をついに買いました。
「アカギ」で麻雀面白いな、と思ったし、壮年になった赤木を見てみたいじゃないか。
ていうかネットでちらほらネタバレを見る限り、「天」を読まずして「アカギ」を読んだ、とは言えない気がして。
この「天」も「アカギ」と同じく麻雀を主に描く漫画になっています…が。
ただの麻雀漫画で片づけられないわこりゃ…(;゚Д゚)!!
「アカギ」の主人公でもあった伝説の天才雀士・赤木しげる。
神域の男が語る、自分の信念を何より重んじる思想…これがもう伝説級…!!
最後の3巻は久々に、現実と区別がつかなくなるくらい、いい意味で衝撃を受けました。
前置きが長くなりましたが、以下全18巻中15巻までで、
特に心に残っているシーン、名言などと共に感想書いてます。
(16~18巻の赤木天上編は語りきれないので別の記事にします…)
2014/05/09
2014/06/25
【2巻】
「自分を傷つけることでしか人に優しくできない…天も…沢田さんも…」
後半とは作風の違う人情漫画となっている「天」の序盤ですが…
そおか…!天の傷だらけな風貌にはこんな訳が…(ノД`)・゜・。
泥を被るのは、傷を負うのは、自分一人でいい…そんな自己犠牲。
◆神域の男、赤木さん登場!
「ほとんど自分の魂を切るように打つ牌があるんだよ
その魂の乗った牌 そういう牌で和了ること…それはまるで人の心を喰らうようだ…」
「この世じゃ人の心が一番うまいんだ…」
ヒィィィィ(゚Д゚;)!!
「アカギ」で見せた悪魔のような洞察力、むしれるだけむしる悪漢の資質。
それはここでも健在…!!いや、むしろ磨きがかかって神の領域とすら思える…!
「天」のスピンオフで「アカギ」が生まれたはずなのに、キャラの芯がブレてない所がすごい。
【3巻】
「うん…その四萬だ」
これが赤木しげるの四暗刻地獄待ち―――
静かー…に自分の和了りを告げる赤木さんに、天さん「?」出してキョトンとしてますw
安堵から一瞬で、飲み込まれるように場の空気が変わってしまった…!
これぞ常人の秤を超えた赤木しげるの恐ろしさ…!














しかし、これじゃ三暗刻じゃないか、と思いきや
「オレのアンコはそこにある…」
当たり前のように、めくった裏ドラを対子で乗せてくる…!
最後の一つは乗らなかったものの「隣か…」
人間業じゃねぇぇぇぇ…(゚Д゚;)!!
天も勝った気しないわこりゃ…!神がかり、奇跡を見たわ…
「アカギ」でも『俺の同類は存在しない』とか、自分が異端であることは自覚している節がありましたが、
やっぱり『闇に舞い降りた天才』だか悪魔だかなんだか分からんけど、もう人の領域超えてるわこの人…!
<東西麻雀戦>
【5巻】
僧我の『自分のツモる牌をすり替える』というイカサマに対し、赤木さんの対処は…
雀卓ドンッ
いや正直ちょっと笑いましたwなんつー原始的、単純な方法をw
あと僧我の髪の毛がどう見てもマジックで描いてて気になる(;・∀・)
【7巻】
南四局オーラス。鷲尾は危険牌をひろゆきが卓下で差し出した安牌とすり替え、何の疑いも持たずに切る。
しかし… 「ロン…」
ひろゆきの渡した「北」は、ひろゆきの和了り牌だった…!!
『手段を選ばず勝つ…!』
これは賛否両論ありそうです。仲間を蹴落として生き残るとは…
この後鷲尾さんどうしたんだろうw
どこか優等生ぽさが抜けなかったひろゆき。
ここに来て自分の手を汚してでも勝ちを掴んだというのは、やはりこの東西戦という荒波に揉まれて
成長した(悪くなった?)んだろうな、と思うと感慨深い。
【8巻】
10巡で打ち手が交代するコンビ打ち対決。加えて満貫以上の和了りしか認めない『満貫しばり』、勝っても点数の増えない『減点方式』。
このコンビ打ちのあたりが麻雀対決では一番好きかも。
銀次さんが得意のガン牌で何度も原田を追い詰めて、珍しく狼狽してる原田にスカッとしてたんですが。
カタギでないこの男が、こんなとこでやられるわけがなかった…!
天才は初太刀で殺す これが鉄則…!
原田は見破ったガン牌トリックを逆手に取り、鮮やかな一太刀…!銀次にロン牌を打たせた。
普通ならトリックを見破ったからってそう簡単に状況を逆転は出来ない。
それをここ一番でもっとも効果的に決めてきた原田の技量、気迫には度肝抜かれました…。
残り点棒3000まで追い詰められながら、天や赤木の足を引っ張らせようという西の戦略で生殺しにされているひろゆき。
「フフ…頭にくるよな きて当然だ…」
しかしそれは逆に言えば、『ひろゆきがロン牌を打っても、西は見逃す』ということ。
ここで10巡で打ち手が代わるコンビ打ちルールが生きてくる…!!
「いわばお前は先導役 道を作れ そこを俺と天が駆け抜ける」
「任せな…銀次の仇 ひろの無念 全て俺たちが晴らす…!」
(・∀・)ぐうかっこいい…!
これほど頼りがいのある台詞、赤木さんにしか言えませんよ…!!
◆純チャンリャンペーコーから四暗刻へ!
…ここめっちゃ好き!!
鬼のような奇跡のツモで、凡手から龍…純チャンリャンペーコーを育て上げた赤木。
この流れも神がかりを見てるようで素晴らしかったんですが、
解説に回ってる銀次さんの比喩表現も素晴らしい…!
赤木が育てたこの龍
この龍の爪と牙で虚空をよじ登り 天に導けるかどうか…?
もうね…熱すぎ…(゚Д゚;)!!
そしてこの純チャンリャンペーコーのテンパイを、天が引き継ぐ…!













欲しいのは八索…しかし引いたのは七索…!どうする、天…!?
「赤木さん…あと4巡…ムチャさせてもらう」
「フフ…好きにするがいい」
ならば この龍 地に潜らせる…!
天は純チャンリャンペーコーの手を蹴って、まさかの九索カン…!
えええ(;゚Д゚)!!どういう事…!?
しかしここで、リンシャンツモで二筒を引いてくる…
純チャンリャンペーコーから、なんと一気に四暗刻テンパイへ…!!














鮮やかすぎ…!!
麻雀が勝負モノとして、こんなにも美しい流れを持っている競技とは…!!
しかし和了らなければ意味はない。
運命のラストツモ、天が引いてきたのは…一筒でも三筒でもなく、4枚目の七索。
「カンッ…!」
『ラストもう一度 リンシャンハイ…!』
龍は… 地を割った…!
引いてきた三筒で、四暗刻和了…!!!
うぉぉぉぉお(゚Д゚;)かっけぇぇぇぇ…!!!
飛龍地斬 四暗刻…!
いやもうここカッコよすぎて、読みながら床を転げました…!
役満の中で四暗刻の出番多いですよね。
リアルで麻雀やったことないので分からないんですが、役満の中では和了りやすいんでしょうか。
「アカギ」の始まり、雀荘みどりで13歳のアカギが和了ったのも四暗刻大三元。イカサマですけど…
浦部に対し19歳のアカギがオープンリーチしたのも四暗刻。
天の四暗刻の和了で一変した、東と西の均衡。
残り点棒3000のひろゆきは、刺し違えてでも西に一矢報いる…と勇むが、赤木は諭す。
「今この状況で強さとは 踏み止まることだ」
勝負に行くことばかりが強さじゃない…!守ることが強さになることもある…
なるほど。目からウロコでした…!
残り3000を守りきる、と決意したひろゆき。
鮮やかな打ち筋で点棒を奪っていく天と赤木に対し、
徹底的に相手を読み切る究極の心理戦が楽しめるひろゆきサイド…!
両方の戦い方で読めるとか昂ぶるわ…!!
待ちの読みにくい七対子で、ひろゆきを打ち取ろうと固執する西側。
赤木「そのケンカ…俺が買う…!」
またちょっとカッコイイこと言いだしたよこの人…!!
「リーチ後 木の葉が舞えば木の葉に 雪が降ったなら白狐にでも化けるまで」
赤木しげるは迷彩を リーチ後に作る
リーチ後の捨て牌、二~四索が功を奏し見事な打ち取り…!
これまた鮮やか…忍法か…!!
【9巻】
ひろゆき、手牌のドラ五筒4枚から一枚切り出して、二筒で単騎待ち…!
その捨て身とすら思える打ち回し…
『まるで赤木がひろゆきに乗り移ったよう』
『ひろゆきは今 化けたかもしれん…』
理にこだわっていたひろゆきが、勝負の駆け引きとしての麻雀に目覚めた…!!
赤木と師弟のような関係になっているだけに、この成長は滾る…!!
アカギの意思を継ぐ男…後のHEROですよ…!!
「信じると捨てるは同じこと…」
自分の本心に沿って執着を整理していくと
いつの間にか自分を信じ同時に捨てている…
同時だ…分かつことはできない…!
これはアカギにも赤木にも共通する思想だと思います…!
「アカギ」ではもはや暴挙としか思えないような、あり得ない打ち筋を何度も見せたアカギ。
浦部戦や鷲巣麻雀はその傾向が特に顕著な気がします。
かといって自棄になってるわけではなくて、常人の発想の逆を行くというか。
死へ向かう一手とでもいうのか。勝ちや安全に拘らない。
赤木しげるのもっとも突出した才能…自分の判断を信じる心。
ここで言う『信じる』の意味も深い。
この『信じる』は自分の判断を信じると同時に、
どんな結果でも後悔せず受け入れる覚悟が出来ている、ということだと思う。
もし悪い結果になってしまったら…という、後悔したくない、という『恐れ』が常人の場合は
どうしても纏わりついてきて、自分を『信じる』事は難しい。
その迷いを天性の才で断ち切れるのが、赤木しげるという男…。
【10巻】
赤木からロンを取ってしまったひろ。
裏ドラが乗って満貫以上の手になるのを恐れ、ドラの山を崩そうと考えるが…
「礼を逸したことはするなよ」
赤木はぼそりと呟く。勝負に対する礼儀とは…
『捻じ曲げられねぇんだ…自分が死ぬことと…博打の出た目はよ…!』
「アカギ」で丁半博打の際にも、勝負事の目を曲げるのを命を捨てても拒んだアカギ。
勝負自体への譲れない作法、侵してはならない神域。勝負師としての矜持。
じゃあ今までの牌のすり替えなどのイカサマはなんなのか、というと、
それは勝負の結果が出るまでの過程の一つ。勝負事の範疇内。
ひろのしようとした「山を崩す」のは勝負自体のルール、結果を歪める行為。
つまり麻雀という勝負自体を歪める行為…というような感じでしょうか。
上手く書けないけど、なんとなく分かるような…
「もうすぐふぐちりもくる」
延々と麻雀打ってたから、縁側で一杯やってるマイペースな赤木さんに和む(´Д`*)
責任をとる道は… もっとずーっと地味で全うな道…
ハッ…とさせられました。
刺し違えてでもだとか、手段を選ばずだとか、そういう考えがまず知らず知らず、
自分を正当化し自分に酔っていた…!!
誰しも少なからず覚えがあるはずです、このヒロイズム(英雄視)。
責任をとるってことは、そんな派手なものでも、ドラマティックなものでもないはずだったんだ…!
赤木さんの発言はいつも的確すぎる…。なんて真っ直ぐな考えをお持ちなんだ…。
西が仕込ませた6枚目の白で、ひろゆきは原田の国士無双に振り込む。
ここで赤木は白の代わりに割を食った牌が五索と読み、頭ハネを宣言。
…しかし実際に雀箱に残っていたのは、五萬と五筒。
五筒でも和了れたにも関わらず、「残念だった…」「天… 頼んだぞ…」
なんと、赤木は東西対決から自ら身を引いた…!
「死ぬことは恐くない いつでも死ねる 俺が恐れるのは 俺が俺でなくなること」
「俺は…たとえ勝つにしろ負けるにしろ 赤木しげるとして勝ち 負けたいのだ…」
東西対決だの、西の汚い手口だの、そんなのは関係なく。
自ら選択した勝負の結果。それがどんなものであっても赤木は受け入れる。
それが赤木しげるの矜持、信念。『俺』という自我は絶対に曲げられない…!
…っかぁぁぁぁ…!!かっこいいわ…(;゚Д゚)!!
超迷惑かもしんないけど、これでこそ赤木さん。
この絶対にぶれない筋が通ってるとこが、アカギの魅力ですよね…!
福本先生は人物の性格付けが素晴らしいと思う。
脈々と息づく、紙面上とは思えないほどの存在感。
この後もクリア麻雀、二人麻雀と続く…
もちろん全部読みましたし、面白かった…!
「アカギ」で麻雀に興味持って、ある程度理解しておいてよかった。
2014/03/18
「天」の麻雀勝負もとても楽しめました…!ていうか麻雀分かんなきゃ全く面白くなかったと思うw
でもやっぱり赤木さんが出てくるとこの印象が強かったな。
というわけで、長くなったので伝説の16~18巻…
赤木の通夜編については、書ききれないので別の記事でだらだら書いてます…
あまりにも精神的ダメージかつ、よくわからん感動で(ノД`)・゜・。ワァァァァ!!
2014/05/09
2014/06/25
※2014/9/21
実はTwitterやってることもこっそり書いておこう
福本漫画好きで寛容な精神をお持ちの方はどうぞ…https://twitter.com/amaterukumo
アカギのドラマと、キングダムの新刊が楽しみ…!
蟲師のギンコさんとアカギって似てるよね
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Posted by はるさめ at 01:09│Comments(0)
│カイジ、アカギ、福本漫画