雨にも素敵な理由がある

今日読んだちょっと面白そうな漫画。

IKKIという漫画誌で連載中の

「よるくも」

どことなく和風な黒い背表紙に惹かれて手にとった。




　　　　　　　　　　　
　　　　　
　　　　　　　　　１巻　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２巻

絵柄は「蟲師」っぽくて、女性が描いたのかなって感じ。


面白そうだな、と思ったのが独特の世界観。

金持ちの暮らす「街」と、貧しい人が暮らす「畑」、その下に「森」と呼ばれる地域がある世界。

日本の下町のような、庶民的な雰囲気の「畑」の定食屋から物語は始まる。

主人公は定食屋の働き者の娘「キヨコ」。いつもはつらつとしていて、訪れる人皆に美味いメシをふるまっている。
そんな彼女と、近所に住み始めた「小辰」という不思議な男との交流が描かれつつ物語が進む。

そしてこの小辰という人物について明かされるにつれて、「森」と呼ばれる地域のアンダーグラウンドさが分かってくるのだが…


結構エグい！
キヨコは知らなかったとはいえ、お店に卸して貰ったお肉の真実とか
急に来なくなった常連さんがどうなったとか

異常なほど常識が欠如し、無感情な小辰が何者なのかとか


だけど、そんな暗ーい設定ながら明るいキヨコと、周りの人との触れ合いに少しほっこりしたり。

登場人物もみなどこかしらぶっ飛んでで、それでいてなんかリアル。

人間味の無い小辰がキヨコとの触れ合いの中で、どう変わってくるのかも非常に気になる！

そんななかでも消えることなく漂う、世界の影の部分のおぞましさ。

不気味だけど、何だか切なくなる。

単行本は３巻までしか出ていないそうなので、展開はまだまだこれから。
どんな話になるのかな(^^*)

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