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2014年07月15日

「アカギ」「天」の海に関するシーン、台詞のまとめと考察


「アカギ~闇に降り立った天才~」「天-天和通りの快男児‐」及び、
アニメ「闘牌伝説アカギ」を観て少し気になっていたことがありました。

それは『海』というワードがよく出てくること。
車で海へ突っ込むチキンランから始まり、比喩表現や心理描写にも海が出てくる。
主人公アカギ自身、底の見えない暗さ静けさ、全てを受け入れる懐の広さなど海に重なる印象もあり。

謎多きアカギの一端が垣間見えるかも、と思い海に関するシーンをまとめてみました。
考察が入ってますが、あくまで個人的な憶測なので本編とは一切関係ありません、あしからず。

これちょっと欲しい。iPhoneユーザーうらやま!
鷲巣いわくどちらかというと華奢な体格らしいアカギ。
白い髪に代表されるように、日焼けとは縁もなさそうな印象。
海の男、というイメージからは一見遠いようですが…。


◆その① チキンランをした海
何を隠そう、赤木しげるの伝説は海から始まっていた…!

「お前はここに来る前、死線を越えてきた…!」

闘牌伝説アカギ1話 悪魔の登場

赤木しげるが初めて「アカギ」の舞台に現れたのは、チキンランの直後。
※チキンラン…車で海へ向かってアクセルを踏み、ギリギリまでブレーキをかけなかった方が勝ちというゲーム
この時のアカギはまだ13歳の少年…中学生です。


ここでチキンランをしなければ、海に落ちなければ…!
アカギは雀荘みどりに現れなかったかもしれない…!!
南郷の代打ちとして、麻雀の才を開化させる機会は得られなかったかもしれない。
闘牌伝説アカギ4話 チキンラン

もし「チキンラン…?興味ねぇな」とか言ってたら「アカギ」始まってないから…!!

むろんアカギの才を持ってすれば、ギャンブラーとして別の伝説を築き上げていくことは想像に難くない。
でも、それは今知られている「アカギ」の物語とは違う形になっていただろう。
とにもかくにもここから運命の歯車が回り始めた…!!


アカギ少年は嵐の夜の海に車ごと墜落するも自力で脱出し、着衣のまま岸まで泳いだ

もしかして…泳ぐのメッチャ得意なんでない!?

その後そのまま雀荘に転がり込み徹夜で初めての麻雀をし、ヤクザ相手に勝利。


やってのけるには並外れた精神力、身体能力、強運が必要だろう。
それなのに体力の消耗、精神的ダメージを全く感じさせない13歳のアカギ…!


◆その② アカギ少年の生息地

彼は、市川戦の前に安岡と南郷に呼び出された際、チキンランの一部始終を説明する中でこう発言している。
あの断崖はある距離飛ぶと急激に海が深くなっていて、なまじブレーキを踏むよりもずっと助かる公算が高い」
なぜ詳しく断崖の特徴を知っていたのだろう。


あの場所でのチキンランはすでに何度も経験済みで、断崖についても経験上詳しく知っていたという事も考えられるが…。
チキンランをした海はアカギにとって非常に身近な場所で、地形を熟知していたとも考えられないだろうか。


もう一点。
アニメの3話の最後、矢木を打ち負かし雀荘みどりを去るアカギ。
闘牌伝説アカギ3話 海?

アカギは海に向かって歩いている?ように見える。
アカギは海から来て、また海に帰って行ったとしたら…。


中学生のアカギが身を寄せるに都合のいい場所が海の近くだったのだろうか。
もしくはアカギにも家族や家があって、その生活の拠点は海の近くだったのかも…?

意外にも潮の香りが似合う、健康的な少年時代を送っていた可能性もある。
海を眺めて、壮大な命のサイクルに想いを馳せ、それが後々のアカギ独自の死生観の原点になっていたりして。



◆その③ 凡夫のニセアカギとのギャンブル

ニセアカギが『伏せた牌の中から指定の三牌を引き当ててみろ』とアカギを挑発した際。
アカギはギャンブルを受けるが、腕を一本賭けろ、と無茶を言い始める。

闘牌伝説アカギ9話 無意味な死こそがギャンブル

お前はまだギャンブルという土俵に立っていない、とニセアカギの勝負師としての意識の甘さを指摘するアカギ。
「背の立つところまでしか海に入っていないのに、俺は海を知ったと公言しているようなもの」
海を舐めんなよ( ゚Д゚)、と聞こえるのは自分だけだろうか。

ここで例えに唐突に海が出てくるのも、アカギにとって海という存在が大きなものであったから、と思えなくもない。


◆その④ アニメではカットされた仲井編
「アカギ」7巻より

「あん人は海底深く潜む深海魚…
あの深さに潜めるのは…異形の魚…異形の感性を持つ者だけ…」

自分の破滅さえ賭けるアカギの異形さを、雀ゴロ仲井は深海魚に例えた。


深い闇の底を孤独に泳ぐ異形の魚。
そこは常人ならたどり着けもしない深さ、厳しい環境。
逸脱し、どこかの機能が偏っていなければ到底生きられない環境。


しかし深海魚もまた、通常の深さでは生きられない。
「雑魚が取り巻いちゃ迷惑」「住む世界が違う」
仲井の言葉を聞き、治はアカギを引き留めることができなかった。

そしてアカギはまた、たった一人静かな深海へと身を沈める…。

つくづくアカギってのイメージ合うなぁ…
静かで深く、暗い青。時には激しく荒れ狂う波。そんな二面性もピッタリです。


◆その⑤ 鷲巣麻雀での意識混濁時
(今手元に24巻がないのでうろ覚えです)

ここは…海の底。
鷲巣麻雀で死の境をさまようアカギ。
一時意識を失った彼の深層心理の描写に出てきたのは…深海魚が泳ぐ海の底でした。

海がアカギの心中に深く根ざしているからこそ、死の際で無意識に現れたのだろうか。
彼にとって死や眠りに連想されるのは、冷たく暗く、静かな深海だったのかもしれない。
そしてアカギという深海魚は海の底の砂に触れ、再び意識を取り戻す…。


◆その⑥ 神域の男のハワイ旅行
ここからは「天-天和通りの快男児-」に出てくる内容になります。

東西麻雀戦直前まで赤木が行っていた国は…
天 天和通りの快男児 ハワイ

「ハワイ…」

ハワイといえば海…!!
海が嫌いならハワイなんて行かないはず。

連日ゴルフをしていたということだったが、海もそれなりに満喫したのではなかろうか。
常夏のビーチとか、ダイビングとか、クルージングとか…!
ここぞとばかりにパーッと使ったのかもしれない。
潮風やどこまでも続く青い海に解放感、懐かしさを感じていたりして。


◆その⑦ 勝つにしろ負けるにしろ赤木しげるとして勝ち負けたいのだ… 
「天」10巻より


東軍への迷惑は承知の上で、それでも自分の信念のために勝負を降りるという赤木。
「俺たちは人間の前なんだったかな…?」
命はつながっている…随分前から…俺はそんな考えを持つようになった」

天 天和通りの快男児 赤木しげるとして勝ち負けたいのだ

人としての自分が死ねば、土くれになり、いつかまた再生される。
海に溶けた微生物か…魚か…犬コロか…鳥か…

だから死ぬことは恐くない。恐れるのは自分が自分でなくなることだ、と語る。


人間としての自分の命に固執しない、生命の大きな流れに身を任せるようなアカギの死生観。
そのスケールの根幹には、やはりがあるように思われてならない…!
全てを受け入れ、再生する自然の寛大さ…!
それを認識しているからこそ、アカギは死を恐れることなく闘い、伝説を築いて来れたのかもしれない。


◆その⑧ 死を恐れる銀次に赤木が語った壮大な死生観
「天」16巻より


人はみな昔…砂つぶ…海に溶けた塵だの砂利だのの淀みみたいなものだったんだろ
「無生物の中にある…生命になろう…っていう気持ちとでもいうか」
「その気持ちがあったから無生物は生き物に変わりえた」

天 天和通りの快男児 赤木の通夜

「砂や石や水…通常俺たちが生命などないと思っているものも」
「永遠と言っていい長い時間のサイクルの中で変化し続けていて」
「俺たちの計りを越えた生命なんじゃないか…と…!」


赤木さん…こんなこと考えてたんですかっ!!


麻雀やってない時の赤木は何をしてたんだろう、と思うんですけど…
なんか部屋でゴロゴロしながらこういう事考えたりしてたのかな…!?
精神統一というか、瞑想というか、悟り開けてそう…無意識のうちに。

無我の境地に達し、自分自身を見つめなおし、他人を分析・理解し…!
結果あの無類の強さに到達できたんじゃないだろうか…!!


とくにまとめらしいまとめもなく終わります。
海とアカギには接点多いよな、と気になっていたのですっきりしました。
また思い出したら書こう。




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この記事へのコメント
ご無沙汰してます、一色です。
アカギと「海」の接点…なるほどなるほど!

海と言えばアカギが死にかけたときに海の底に行きましたが、
帰ってきて再開したら鷲巣様がアカギに海底の役の点を振り込んでしまう…
というシチュを見て「洒落かww」と笑っていたんですが(ただの馬鹿)、
はるさめ様の視点や考察はそんな私と違いとても素晴らしく ウンウンと納得しながら読ませて頂きました。


海で育ったアカギ…ギャップいいですね!///ポロシャツで浜辺とか歩いてたりしないかな!たまらぬ!

言われてはじめて気がつきましたが、
海を舐めんなよ的発言にマジで聞こえます。←

アカギはホントに海が似合うんですね。
静けさ、全てを受け入れるところ、
波のように捕まえることができないところ、どれもしっくり合いすぎでびっくりしました。
海を見たら萌える状態になりかけの自分が怖いっ・・・!

長文乱文失礼いたしました(*´∀`)
Posted by 一色 at 2014年07月16日 17:46
一色様、ご訪問&コメントありがとうございます!
>再開したら鷲巣様がアカギに海底の役の点を振り込んでしまう
確かに無関係とは思えないですねwもしかしたら福本先生狙ってやってるんだろうか
そういえばアニメでも鷲巣様の想像の中で、アカギが海の底へ落ちていくシーンがありました。
ますます勝手にアカギ=海のイメージが固まっていく(;・∀・)

>ポロシャツで浜辺とか歩いてたりしないかな!
なにそれ爽やか…!13歳の頃かな、大人になってからかな。
沼田玩具に就職する前に、海の家でバイトしてたら面白いな(そんなわけないけど)
神域の男はハワイでアロハシャツを着てそうです…派手好きなようだし

> 波のように捕まえることができないところ
あ、確かにこれも海っぽいですね!一色様のコメントで気が付きました。

長ったらしい記事なのに、しっかり読んでくださってありがとうございます!
一色様のコメントで私もすっかり共感&楽しませていただきました(*´∀`)
リアルに分かってくれる人がいないのでとても嬉しいですw
Posted by はるさめはるさめ at 2014年07月17日 18:10
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